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  2. 講演会・セミナー 10月9日(水)

講演会・シンポジウム

講演会・セミナー一覧表(事前申込制・聴講無料)
スケジュール表

10月9日(水)

時間
10月9日(水) 10:30〜15:30 聴講受付終了
NO.1

会場:第3会議室
輸送機器の軽量化に向けた軽量金属材料の挑戦
第5回産業技術総合研究所マグネシウムシンポジウム
共催:(独)産業技術総合研究所

産業技術総合研究所サステナブルマテリアル研究部門がこれまで開発してきたマグネシウム合金の難燃化技術をベースとして、マグネシウム合金の加工性や機能性を 向上するための新たな取り組みや、これらの技術を高速鉄道車両へ応用するための課題等を外部講師の講演を交えて紹介します。また、アルミニウム合金の航空機への適用の歴史と最新動向、溶融プロセスにおける品質向上に向けた産業技術総合研究所の取り組みについても外部講師の講演を交えながら紹介いたします。輸送機器の軽量化に向けた軽量金属材料の新たな展開について皆様とご議論させていただければ幸いです。

10:30〜10:45
最近の軽量金属材料の動向とサステナブルマテリアル研究部門における研究の概略
産業技術総合研究所 サステナブルマテリアル研究部門 研究部門長 中村 守
10:45〜11:25
【招待講演】高速鉄道車両への軽量材料の適用(マグネシウム合金への期待)
(公財)鉄道総合技術研究所 材料技術研究部 主任研究員 森 久史
11:25〜11:50
制振マグネシウム合金の室温成形性を改善するための新圧延技術
産業技術総合研究所 サステナブルマテリアル研究部門 金属系構造材料設計研究グループ研究グループ長 千野 靖正
11:50〜12:10
マグネシウム合金連続鋳造材の鍛造技術の開発
産業技術総合研究所 サステナブルマテリアル研究部門 上級主任研究員 斎藤 尚文
12:10〜12:25
マグネシウムの耐食性向上を目指した透明層状皮膜の開発
産業技術総合研究所 サステナブルマテリアル研究部門 高耐久性材料研究グループ 研究グループ長 穂積 篤
12:30〜13:30
休憩
13:35〜14:10
【招待講演】航空機におけるアルミニウム合金の利用の概況と今後
(一社)中部航空宇宙産業技術センター 技術情報部長 中沢 隆吉
中菱エンジニアリング(株) 研究試験部 航空材料試験室 伊原木 幹成
14:10〜14:30
アルミニウム合金の半凝固成形における成形性の改善
産業技術総合研究所 サステナブルマテリアル研究部門 凝固プロセス研究グループ主任研究員 村上 雄一朗
14:30〜14:50
凍結鋳型によるアルミニウム合金の鋳造特性
産業技術総合研究所 サステナブルマテリアル研究部門 凝固プロセス研究グループ研究グループ長 多田 周二
14:50〜15:30
【招待講演】輸送機器用アルミニウム合金開発の歴史
住友軽金属工業(株) 研究開発センター 顧問 吉田 英雄
15:30
閉会の挨拶
産業技術総合研究所サステナブルマテリアル研究部門 副研究部門長 小林 慶三
時間
10月9日(水) 10:30〜12:30 聴講受付終了
NO.2

会場:セミナー1
ものづくりの変革を迫る3Dプリンタ

10:30〜11:00
3Dプリンタの可能性〜デザイン検証、鋳造、フィギュアまで〜
東朋テクノロジー(株) 産業システム部産業システム課主任 駒野谷 直志
3Dプリンターの現在の市況、今後の展望を紹介し、当社が扱う米国 3Dシステムズ製3Dプリンター ラインナップ、活用事例についてご紹介いたします。活用事例に関しては特に、試作やアセンブリ、デザインの検証に活用されている事例、鋳造工程の短縮事例、世界に一つだけのオリジナルフィギア造形事例などご紹介いたします。
11:00〜11:30
三次元積層造形の応用、宝飾・歯科など高精細精密造形への展開
山形大学工学部有機エレクトロニクス研究センター客員教授 萩原 恒夫
最近話題の3Dプリンター(三次元積層造形)の中で、最も歴史ある光造形法は、試作(ラピッドプロトタイピング)を中心に使われてきた。最近では光造形の特徴である高精度で高精細が生かせる、宝飾や歯科などへの応用が広がっている。特に歯科応用では口腔内スキャナーの発展に伴いその展開が期待されている。
11:30〜12:00
EZ Microwave Moulding
〜3Dプリンタによるゴム型を用いた熱可塑性樹脂の成形〜
(株)ディーメック光成形テクニカルセンター 光成形統括 栗原 文夫
本講演で紹介する光成形は熱可塑性樹脂を微粒子状としてゴム型内に充填し真空圧縮しながら外部から照射する光で溶融一体化した立体モデルを成形する技術で、最終使用樹脂そのものを用いた成形モデルを迅速かつ安価に提供する世界初のシステム「商品名:Amolsys」です。使用するゴム型は3D-CADから光硬化性樹脂を積層造形する光造形モデルをマスタ―として真空成形業界で確立しているシリコーンゴム型作成技術を基本としています。
12:00〜12:30
熱溶解積層方式とインクジェット方式が提案する3Dプリンタの未来
アルテック(株) 産業機械本部 デジタルプリンタ事業部 3Dプリンタ営業部 岩本 晃輔
「魔法の箱」と呼ばれ、新たなモノづくりの形を確立する技術として現在非常に注目を浴びる3Dプリンタ。弊社の取り扱う2種類の3Dプリンタを中心にその原理と、実際に導入された現場でどのように使用されているのか事例を含めてご紹介させていただきます。また、現在の3Dプリンタでできること、できないことと、現在各メーカーがどんな開発に取り組んでいるかをご案内します。最後に今後の3Dプリンタがどのような存在となっていき、どんなことが可能となるかを推察します。
時間
10月9日(水) 10:30〜12:00 聴講受付中
NO.3

会場:セミナー5
空を守る品質保証〜セクター規格としてのAS9100の価値〜
協力:ペリージョンソン レジストラー(株)

ペリージョンソン レジストラー(株) プログラムマネージャー 堀部 誠
「アジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区」という、航空宇宙産業への参入のビジネスチャンスがこの中部にやってまいりました。この機会を生かすには、まずは航空宇宙業界がどのような品質保証を求めているのか知る必要があります。AS/EN/JIS Q 9100(航空宇宙品質マネジメントシステム)は、ISO 9001の要求事項に航空宇宙業界特有の要求事項を織り込んだ規格であり、みなさまが航空宇宙業界の求める品質保証を理解し、運用できることを証明する「航空宇宙産業界へのパスポート」です。講演では、規格の成り立ちや審査がどのように行われるかなどを交え、規格が何を求めているのかについて解説いたします。
時間
10月9日(水) 11:00〜12:45 聴講受付中
NO.4

会場:セミナー2
ゲームチェンジを可能にする先進材料テクノロジー PART1
〜超軽量化材料・技術および耐熱金属材料〜
共催:名古屋大学 材料バックキャストテクノロジー研究センター

11:00〜11:15
バックキャストによる先進材料テクノロジーの研究開発
名古屋大学工学研究科材料バックキャストテクノロジー研究センター 副センター長・兼任教授 浅野 秀文
日本の一大ものづくり拠点である東海地域等の産業と連携し、名古屋大学で今までに培った材料研究の成果を発展・継承させ、バックキャスト理念に基づく新たな材料テクノロジーの研究と若手人材育成を行っている「材料バックキャストテクノロジー研究センター」の取り組みを紹介します。
11:15〜11:45
自動車軽量化と衝突安全性を両立させる超ハイテン材の開発動向
新日鐵住金(株) 技術開発本部 名古屋技術研究部 主幹研究員 佐藤 浩一
自動車の車体軽量化・衝突安全性を両立させるためには、構造材である鋼材の強度を高くすることが求められる。一方、鋼材の強度向上は、プレス成形性や溶接性の課題や、特殊元素の添加等の経済的な問題などが生じる。これらの問題を解決すべく開発した良成形性超高強度鋼板について冷間プレス加工と熱間プレス加工を比較しながら紹介する。
11:45〜12:15
部材軽量化に挑戦する塑性加工技術
名古屋大学工学研究科材料バックキャストテクノロジー研究センター 准教授 湯川 伸樹
塑性加工は高速・高精度でかつ低コストなプロセスであり、自動車をはじめとして部材製造に欠かせないものづくりの原点として、日本の製造業を支えている。この講演では、自動車の燃費向上のためにますます重要となってきている部材軽量化のための技術として、冷間鍛造による異種材料の接合技術、ならびに熱間制御鍛造における傾斜特性付与技術などの、塑性加工と材料工学、そしてCAEを駆使したシーズ研究を紹介する。
12:15〜12:45
耐熱金属材料の高性能化に向けたナノ・ミクロ組織の評価・制御技術
〜材料の寿命と人の寿命のどちらが長いか〜
名古屋大学工学研究科材料バックキャストテクノロジー研究センター 兼任教授 村田 純教
軽量化を目指す材料や高温での使用を目指す材料をはじめ、あらゆる機能・構造材料の諸特性はそれらのナノ・ミクロ組織に依存しており、同じ元素から成る材料でもその組織の違いによって諸特性は大きく異なる。この講演では、高効率エネルギー社会を支えている耐熱金属材料(主として耐熱鋼とニッケル基超合金)のナノ・ミクロ組織が我々の生活時間内に時々刻々と変化する現状を示し、その変化を踏まえたこれら耐熱金属材料の高性能化の考え方について概説する。
時間
10月9日(水) 13:30〜14:30 聴講受付中
NO.5

会場:セミナー2
ゲームチェンジを可能にする先進材料テクノロジー PART2
〜熱制御材料〜
共催:名古屋大学 材料バックキャストテクノロジー研究センター

13:30〜14:00
軽量・高断熱アルミ溶湯搬送容器の実用化
NGKアドレック(株) 開発部 部長 木下 寿治
※都合により講師が変更となりました。
自動車のエンジン等に使用されるアルミニウム部品の再利用において,廃棄されたアルミ部品は二次合金メーカーで溶融後,部品メーカーまで溶湯の状態で搬送されるが,従来のアルミ溶湯搬送容器は重いことから輸送効率が低く,また断熱性が不十分であることから搬送距離に制約があった。そこで,容器の内張材を高強度なセラミックス中空構造とした新規容器を開発した。本開発容器は従来に比べ,重量が35%低減し,断熱性が35%向上しており,容器の軽量化ならびに断熱性向上の両立が可能となった。
14:00〜14:30
高温等、過酷環境下で使用できるサーマルマネジメント(断熱・蓄熱)部材
〜「熱を貯める、運ぶ、換える、逃がさない」セラミックス〜
名古屋大学工学研究科材料バックキャストテクノロジー研究センター 兼任教授 北 英紀
太陽熱や地熱、及び工場廃熱等の未利用エネルギーを有効に利用するにはサーマルマネジメントが不可欠です。当研究室では耐熱耐食性に優れたセラミックスを使ったサーマルマネジメント部材の開発、ならびにエクセルギー概念に基づきライフサイクル全体の有効度を定量化するための研究を進めています。こうした研究を基に、最終的には熱エネルギーを無駄なく使うカスケーディングネットワークの構築を目指します。
時間
10月9日(水) 14:40〜15:45 聴講受付中
NO.6

会場:セミナー2
ゲームチェンジを可能にする先進材料テクノロジー PART3
〜創エネ・省エネを拓く新機能性材料・技術〜
共催:名古屋大学 材料バックキャストテクノロジー研究センター

14:40〜15:10
半導体ナノ粒子の液相合成と量子ドット太陽電池への応用
名古屋大学工学研究科材料バックキャストテクノロジー研究センター 兼任教授 鳥本 司
量子サイズ効果を示す半導体ナノ粒子は、量子ドットとも呼ばれ、粒子サイズに依存してその物理化学特性が変化することから、新規太陽電池、光触媒、生体分子マーカーなどへの応用が注目されている材料である。本講演では、可視光波長域に光吸収特性をもつ新規なカルコパイライト型半導体ナノ粒子の光機能材料への応用について最近の研究を紹介する。ZnSとAgInS2との固溶体ナノ粒子を作製し、粒子サイズを5 nm以下とすることで、紫外光照射により強く発光させることができた。その発光色は、粒子組成を制御することで、赤色から緑色まで自在に変化させることができる。また、このナノ粒子を増感剤として量子ドット太陽電池を作製したところ、可視光照射によって効率よく発電することが確認された。
15:10〜15:40
省エネ・安全性を極限化する無機系新複合材料・新ポーラス材料
〜構造・形態制御による材料開発〜
名古屋大学工学研究科 准教授 小橋 眞
機械構造物の軽量化を始め、省エネルギー・安全性向上に寄与する新材料の開発を目的に、材料の組織・構造をミクロおよびマクロのレベルで制御するプロセス技術を開発している(複合材料、ポーラス材料)。複合材料やポーラス材料は、均質材・緻密材では得ることができない軽量性・安全性や、各種特性の組合せ(例えば高熱伝導率と低熱膨張率など)を実現することができる。また、その特性は、第二相や気孔の分布により制御することができる。講演では、材料の内部または表面に第二相強化材や気孔を導入し、その3D構造をミクロレベルで制御するプロセスについて講演する。
15:40〜15:45
閉会挨拶
名古屋大学工学研究科材料バックキャストテクノロジー研究センター 兼任教授 鳥本 司
時間
10月9日(水) 13:00〜16:00 聴講受付中
NO.7

会場:セミナー3
先端計測分析機器の利用公開と計測分析手法の国際標準化への取り組み
〜産総研の先端計測分析技術で研究開発における課題解決にチャレンジ!〜
共催:(独)産業技術総合研究所 計測フロンティア研究部門

産総研計測フロンティア研究部門では、国内の産業力強化と新産業創出の先導や社会イノベーションへの貢献を目指して先端計測分析技術の開発を実施し、その一環として、独自に開発した先端計測や分析機器の公開、および、国際標準化の推進などを行っています。
本セミナーでは、ナノテクプラットホーム事業で公開している先端計測分析機器の概要と測定事例、国際標準化活動に関する最新の成果を紹介します。


13:00〜13:10
開会挨拶
13:10〜13:20
概要説明
計測フロンティア研究部門 副研究部門長 齋藤 直昭
13:20〜13:40
陽電子プローブマイクロアナライザー装置
〜薄膜の物性に影響を及ぼす微小欠陥を評価〜
計測フロンティア研究部門 首席研究員 鈴木 良一
機械的特性や電気的特性など高機能材料のさまざまな特性は、原子〜ナノメートルサイズの空隙に左右されるため、材料開発時にはそれらの評価が重要です。このような微小欠陥・空隙の評価は一般に難しいため、新たな計測ツールの開発が望まれています。素粒子の一種である陽電子は物質中で消滅しますが、消滅するまでの時間は空孔や空隙のサイズなどで大きく変化します。陽電子を用いて欠陥・空隙の評価を行うために、世界最高強度のマイクロビーム発生装置を開発し、電子デバイスや機能性高分子膜等の先端材料の開発支援をしています。
13:40〜14:00
レーザー生成プラズマ励起光電子分光装置
〜絶縁超薄膜、有機半導体、ナノ物質の最表面原子層を評価〜
計測フロンティア研究部門 ナノ顕微分光グループ 招聘研究員 富江 敏尚
材料の電気特性を決定する物性は、仕事関数、バンド曲がり、最表面原子層の清浄度などです。新規高性能の材料・デバイスの開発には、これらの評価が極めて重要です。パルスEUV光で超高密度励起するEUPSで、半導体のバンド曲がり、金属ナノ粒子表面の超清浄度、絶縁・有機薄膜の仕事関数、ナノ薄膜中への元素拡散、などが評価できることが実証されています。EUPS分析の知見で、触媒の活性度向上、電極保護絶縁膜の製造法の改善が行われています。
14:00〜14:20
可視-近赤外過渡吸収分光装置
〜色素増感太陽電池の開発に威力を発揮〜
計測フロンティア研究部門 ナノ顕微分光グループ 主任研究員 松崎 弘幸
ナノ・マイクロメートルの構造を持つ有機・無機半導体は、次世代太陽電池(色素増感型、有機薄膜、量子ドット型など)や、有機EL素子、光触媒に用いられており、これらの材料の中では、電子・正孔が動くことによって光電変換、 電荷再結合発光、酸化還元などの機能が発現します。このような動的な過程を、パルスレーザーによる時間分解分光計測技術を開発・駆使することによって直接観察し、動作機構・反応機構を解明します。得られた情報は材料・デバイス開発にフィードバックされ、デバイスの高性能化・高機能化に役立ちます。
14:20〜14:40
固体NMR装置
〜無機、高分子、生体材料の原子分子レベルの局所構造と動的挙動を評価〜
計測フロンティア研究部門 精密結晶構造解析グループ 招聘研究員 林 繁信
新しい物質や材料を生み出すためには、その構造を原子のレベル(ナノレベル)で明らかにすることが必要となってきます。「固体NMR」を用いることにより、物質や材料を壊すことなくそのままの状態でナノ構造解析を行うことができます。私たちは、従来蓄積してきた固体NMRの高度な測定・解析技術を生かして、さまざまな物質や材料のナノ構造解析を行っています。また、固体内における原子、イオン、分子のダイナミクスのナノレベル計測・解析も行っています。
14:40〜14:50
休憩
14:50〜15:10
超伝導蛍光収量X線吸収微細構造分析装置
〜パワー半導体中の微量軽元素を評価〜
計測フロンティア研究部門 超伝導分光グループ 主任研究員 浮辺 雅宏
X線吸収分光法は特定の元素の価数や結合状態を調べる手法で、X線構造解析が苦手とするような結晶構造が乱れている系への適用も可能であり、化合物半導体や触媒・磁性体など様々な材料の分析に適用できます。超伝導検出器と放射光を組み合わせて、既存の手法では分析が不可能であった軽元素や遷移金属をドーピングした材料に対するX線吸収スペクトルの計測を実現しました。パワーエレクトロニクス用半導体や触媒などグリーンエレクトロニクスデバイスの開発を加速させると期待されます。
15:10〜15:30
マグネシウム中不純物酸素分析手法の国際標準化とその後の展開
〜国際規格によるマグネシウム部材の品質管理〜
計測フロンティア研究部門 マルチスケール統合解析グループ 主任研究員 柘植 明
マグネシウムは代表的な軽量金属で交通機関等へ使用により大きな省エネ・二酸化炭素排出削減効果があると予想されています。機械的信頼性のために酸素の分析は不可欠とされていますが、不活性ガス融解法での測定は困難といわれていました。汎用的な分析法の開発を目的として試料中の酸化物とマグネシウムを蒸発分離した後に酸化物の酸素を測定する技術を開発し、ISOの新規規格として提案しました。今後のマグネシウム合金の使用拡大に大きく貢献すると期待されます。
15:30〜15:50
リアル表面プローブ顕微鏡装置とAFMによる形状評価技術の国際標準化
〜ナノ材料の3次元形状や表面粗さなどを精密に計測〜
計測フロンティア研究部門 ナノ顕微分光グループ 主任研究員 井藤 浩志
ナノ計測機器における、非線形性やプローブ径を補正することで、1〜数百nmの計測領域での形状計測の精度・繰返し信頼性をあげることが可能になります。ナノテク機器の代表である原子間力顕微鏡(AFM)で利用可能な標準試料作製と、その利用技術を開発し、ナノ材料やナノデバイス等の開発に必要な、精密な形態計測を実現します。1nmの精度で最小線幅3nmラインスペースを含む標準試料を利用して、AFMプローブの空間周波数再生特性の計測を可能にし、表面粗さの信頼性を高めることを実現しています。
15:50〜16:00
閉会挨拶
時間
10月9日(水) 13:00〜16:25 聴講受付終了
NO.8

会場:セミナー1
航空宇宙シンポジウム
主催:航空宇宙シンポジウム実行委員会

13:00〜13:45
航空エンジンにおける材料及び技術開発の動向
(株)IHI 航空宇宙事業本部 技術開発センター エンジン技術部長 今成 邦之
日本における航空エンジン事業のあゆみ,事業の特徴を概観した上で,市場ニーズを整理し,そのニーズに対応する技術について,材料技術,製造技術を含めて開発動向を述べる。
13:50〜14:35
航空機部品製造の将来
(株)和田製作所 代表取締役社長 和田 典之
航空機の機体構造部品は過去の例では30年以上同じものを作り続ける。ボーイング737で45年、767が30年、777は17年、若干の変更はあるもののほぼ同じ材料、同じ方法で生産を続けている。その為、航空機の部品製造、組立の双方において開発段階では最先端であった技術や工程が生産を続けている間に時代遅れになり、コストダウン要請に応えることができなくなる。賃金の安い国が最新設備を揃え、既に安定した生産方法で安定した量を生産する体制に対し、勝てる「何か」を見つけ、日本国内で部品生産、組立が出来るようにして行かなければならない。
14:50〜15:35
航空機開発と人材育成
名古屋大学 航空宇宙工学専攻航空宇宙教育プログラム 特任准教授 林 賢吾
7月6日にサンフランシスコ空港で起こった アシアナ航空フライト 214の事故。乗客・乗員計307名中3名の命を落とした。事故機であるボーイング777−200ERを20年前に設計した人々の思いは? 生存者をより多く残すための安全策はFAA、EASA、JCAB等航空局のみならず開発・製造に携わる多くの航空機製造に関連する企業が最優先に考えなければならない課題である。航空機開発の特異性と動向、これらを支える求められる人材とは何かを考えていく。
15:40〜16:25
航空宇宙産業におけるクラスター化の必要性
三菱重工業(株) 航空宇宙事業本部 生産統括室副室長 岡部 和久
昨今の航空宇宙産業サプライチェーンの状況と課題を踏まえ、川上企業のクラスター化の必要性と期待される役割・機能についてご説明する。
16:30〜17:00
交流会(名刺交換会)
時間
10月9日(水) 13:30〜16:05 聴講受付終了
NO.9

会場:セミナー5
第6回 素形材新技術交流シンポジウム 3D造形が作る新しい世界
「Additive Manufacturing (付加製造)技術の現状と今後の動向」
共催:(一財)素形材センター、RP産業協会

素形材センターは、素形材新技術連携シンポジウムを開催してまいりました。初年度は「素形材技術戦略」を取上げ、六分科会を設けて多くの方々が参加されました。その後、継続して開催し、昨年は、CO2削減等の環境問題の対応として重要となっている省エネ対策の一つである軽量化に関する「航空機材料の軽量化」を取上げました。
本年度は、デジタルデータを駆使して自在にものづくりを行うAdditive Manufacturing技術を取り上げます。この技術は、従来の注ぎ込む、押す、曲げる、削るという技術とは一転して、付加する(Additive Manufacturing)技術を用いて成形していきます。そのためには、3Dデータが重要なベースになっていて、最近もっとも注目を集めている技術です。

13:30〜13:35
開会挨拶
13:35〜14:25
【基調講演】
Additive Manufacturing技術の現状と今後の動向
東京大学 生産技術研究所 教授 新野 俊樹
材料を徐々に付着することによって3次元形状データを実体化する付加加工(Additive Manufacturing)技術は、1989年に商業化されたあまり新しくはない技術であるが、これまでは試作に携わる一部の製造業従事者や、一部のマニアにしか認知されていなかった。しかし、2012年半ばぐらいから3Dプリンターという言葉が各種メディアに登場するようになり、今では小学生でも知っている言葉になってしまった。本講演では、この技術をひとつの加工法のカテゴリーとしてとらえ、その概要、現在の実力と将来性について解説する。
14:25〜14:35
休憩
14:35〜16:05
3Dプリンティングにおけるレーザー焼結型AM装置の位置づけ
〜レーザー焼結型積層造形装置によるアディティブマニュファクチャリングについて〜
(株)NTTデータエンジニアリングシステムズ 前田 寿彦
3Dプリンターが世間の注目を集めているが、それでものづくりをした場合の利点、制約、限界等が正しく理解されているとは言い難い。本講演では他方式と比較したレーザー焼結による積層造形技術の特徴とアディティブマニュファクチャリング(AM)への適用状況を紹介するとともに、特に、既存の工法では加工が難しい金属パーツの事例を提示し、AMによるものづくりの利点および留意点を解説する。
最新3Dプリンタ事情
〜3Dプリンタの造形方法、製品ラインナップと導入事例をご紹介〜
(株)スリーディー・システムズ・ジャパン 小林 広美
一般に”3D Printing”と呼ばれる「積層造形法」は、1980年代に発明された新しい成形技術です。これは、光硬化樹脂や熱可塑性樹脂などの材料を、100ミクロン以下の薄い層として、「必要な分だけ、固めて積み重ねる」ことで、立体模型を自動造形するという画期的な方法でした。3Dプリンタはこの30年で高機能化や低価格化が進み、市場は平均年率26%以上で成長しています。現在では、工業分野はもちろん、建築、教育、医療、歯科、玩具、宝飾品や、ファッション、アートまで、広く応用されつつあり、少量ロットのカスタム生産、オンデマンド製品の生産方法としても注目されています。昨今、注目を浴びる3Dプリンタの基本技術、市場性、応用分野、ビジネスなどを紹介します。
AM (3Dプリンター)技術の背景と課題、そして日本での取り組み
(株)アスペクト 早野 誠治
1980年に日本の小玉秀男氏が発明したAM (3Dプリンター)技術の誕生から発展についてAM技術の種類と歴史を解説し、課題と日本での取り組みを説明します。
1. AM (3Dプリンター)技術の誕生や種類と歴史の解説
2. AM (3Dプリンター)技術の応用用途
3. AM技術の課題
4. 当社製品のRaFaElの紹介と日本でのAM技術に対する取り組み
時間
10月9日(水) 13:00〜16:45 聴講受付終了
NO.10

会場:セミナー4
次世代モビリティフォーラム モビリティビジネス創出セミナー
共催:次世代自動車地域産学官フォーラム、(一社)中部産業連盟

超高齢社会、ライフスタイルの多様化など、モビリティを取り巻く環境が急速に変化し、新たな分野での市場拡大が期待される中、将来どのようなモビリティビジネスが求められるのか。本セミナーでは新たなビジネス創出につなげていくため、時代のニーズを先取りしたモビリティ関連のビジネス展開を行う企業の取組を紹介します。

13:00〜
主催者挨拶
13:05〜14:05
「自動車のアフターマーケット用品業界の現状と今後」
・「イノベーションはどこで起こるか」
(株)日刊自動車新聞社 編集局次長副編集センター長兼第三部長  高橋 賢治
アイモバイル(株) 代表取締役社長  加藤 充
安全性や燃費節約ニーズなど、自動車業界を取り巻く環境の変化に対応したカー用品業界の最新事情について語る。あわせて日刊自動車新聞用品大賞2013グランプリを獲得した、衝突防止補助装置「モービルアイプロダクツ」を紹介する。
14:05〜14:50
「EVとして復活を遂げた幻のスポーツカー『トミーカイラZZ』のビジネス展開」
グリーンロードモータース(株) 代表取締役社長 小間 裕康
幻のスポーツカーと言われた「トミーカイラZZ」を、EVスポーツカーとして復活させた経緯とその開発コンセプト、モビリティとしての魅力、今後の事業展開について語る。
14:50〜15:00
休憩
15:00〜15:45
「自動車用品業界からEV事業へ、新事業展開の挑戦」
(株)プロスタッフ・(株)プロッツア 代表取締役社長 廣P コ藏
戦前の紡績機械製造から始まり戦後のカー用品事業進出、そして次世代のモビリティ社会を見据えた電動バイク事業の推進。大正4年創業の老舗企業が、今、目指すべき事業領域の拡大について語る。
15:45〜16:45
「TOYOTA86の開発コンセプトと販売戦略、関連サービスの展開」
トヨタ自動車(株) スポーツ車両統括部 ZR チーフエンジニア 多田 哲哉
自動車へのニーズが低燃費や先進安全技術へ向かう中、TOYOTA86は何故生まれ得たのか。クルマ本来の魅力である「運転する楽しさ」を極限まで追求したスポーツカーの開発経緯と、クルマの新たな付加価値を生み出すユニークな仕組みを紹介する。
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